中居動物病院

最近元気がないなあ・・・

だいぶ冬らしい気候となりましたね。
この冬にかけてワンちゃんの動きはいかがでしょうか?なんだか最近動きが悪いよね、すぐ起きてこないし散歩もゆっくりだし、ご飯は食べるんだけどお水を飲む量も少し増えたかなあ・・・そういやあもう10才過ぎたし、仕方ないか。
一般的に活動性が落ちる10才くらいのシニア犬の中には、健康診断を行うと甲状腺機能低下症を診ることが多くなります。寒さが深まるにつれ、活動性が落ちるのは我々飼い主ばかりではありません。犬もしかり、最近のペットは生活環境が恵まれているため、北風なんてなんのその!ってな具合には行かない子も多くなりました。人でも認知症と甲状腺機能低下症を誤認してしまうケースもあると言います。
飼い主が、「最近ボケちゃってね・・・少し行動がゆっくりなんですよ、もう年ですね。」なんて会話、けっこう多いのも事実なんです。なので、活動性が落ちたと思ったら一度かかりつけの獣医さんに相談して下さい。もちろん他の病気も見つかるかもしれません。ミドルエイジから多くなる病気は、発症してからよりも未病の段階で見つけて、しっかり対応することが一番です。ニューノーマルになれていかなければならない状況で、側に居てくれる大切な命、改めて大切にしてあげたいですね。
今年は例年よりも暦が進むのが早く感じます。新興感染症の予防対策をしっかりとりながら、趣向を凝らした年越しにしましょう。
皆さん良いお年をお迎え下さい。