皆さんこんにちは。今回は、猫の心臓の病気について、簡単にお話しします。
昨日までは元気だったんですが、突然呼吸が速くなって、口を開けて息してます!腰が立ちません!
調べてみると、心臓の筋肉の病気、心筋症と解りました。酸素室に入れて呼吸を整えて、血栓予防の治療や、心臓と肺の負荷を軽くする治療や、検査も迅速に・・・説明もなんだか難しい言葉が多くて・・・、先生の表情も深刻だし・・、飼い主さんもバタバタした状況を把握するのにてんてこ舞い、「え?何々?、心筋症って死ぬ病気なの?昨日まで元気だったよ?何故????」。臨床の現場では悲しいお話ですがよくある事なんです。
猫の心臓病は犬と違って大変解りにくい病気の一つです。つまり、病気の進行度によって症状を全く出さない場合が多いのです。お家の猫、のんびりしていてご飯の時だけ起きてきて、時々素っ気なくじゃれてきて、あまり運動量が必要ないですよね。なので、心臓の能力が落ちていても普通に生活が出来てしまう。なので、のんびりできるご家庭で症状が出ると言うことは、とんでもなく危ない時なんです。
では、見つけにくい心臓病をどうしたら見つけられるのでしょうか。それは、胸部超音波検査。もちろん専門的にはいろいろ検査をしなければいけませんが、心臓の動きをリアルタイムで確認できるので非常に便利な検査方法です。猫ちゃんには台の上でほんの少しだけ動かなく保定、心臓の動きを確認します。最近の超音波装置は、機能に優れているのでデータだけとって後で計測も出来るので、かかっても10分程度です。ワクチン接種や爪切りの時でもささっと出来るので、かかりつけの病院で相談するのも良いかもしれませんね。
当院では、猫の心臓病を早く見つけるため、積極的に超音波検査をお勧めしています。気になる方は相談して下さいね。